前歯のブラックマージン治療
皆さんは、「ブラックマージン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ブラックマージンとは、差し歯治療やインプラント治療を行った際に歯ぐきが黒く変色してしまう状態を言います。

特に前歯がブラックマージンの状態になっていると、白い歯に対して歯ぐきの黒ずみが目立ってしまいます。

ホワイトホワイトでは、他院で前歯の差し歯治療をされた患者さまで、ブラックマージンを治したいと相談されることが非常に多いです。

今回はブラックマージンについて、歯科治療の現状と審美的な視点から詳しくお話していきたいと思います。

 

前歯のブラックマージンはコンプレックスにつながりやすい

5ee664b56d64917b166b11f7c26c0b0e_s ブラックマージンに悩んで来院される方の多くは、歯を白く綺麗にするためにお金・時間をかけて歯科治療を受けていらっしゃいます。

しかし、治療後しばらくしてから歯ぐきが黒く変色してしまっては、せっかく歯を綺麗にしたのに反って歯ぐきの黒ずみがより目立ってしまいます。

特に前歯のブラックマージンは目立ちやすいので、患者さまがコンプレックスに感じてしまうことも珍しくありません。

 

前歯2本のブラックマージンに悩んでいた患者さん

ある女性のお話です。小学校高学年の頃、校庭で誤ってこけてしまい前歯2本が折れてしまいました。

こういった事故の場合、歯の神経が出てしまっていることがよくあります。

担当された歯科医院の先生は痛みをとるためになんとか治療してくださったのだと思います。

その患者さんは、前歯2本を保険治療で差し歯治療をされていました。

保険治療の場合、保険の適応される素材の中で治療を行うことになるので、使用できる素材は限られます。

また、そもそも保険治療では審美性は重視されないため、どうしてもブラックマージンを起こしやすいのです。

その女性は大きくなってから前歯のブラックマージンに悩むこととなりました。

この患者さんに限らず、ほかの歯科病院で治療を終えたばかりの方や東京から遠い場所に住んでいる方でも、歯・お口の審美性に悩まれてわざわざ来院してくださる方も多いです。

そして、その半分以上の方がブラックマージンに悩まれて来院されています。

 

歯科治療に要求される「医療」と「審美性」にはギャップがある

もちろん前の先生の治療が悪いわけではありません。このような問題が起こるのは、元来の「医療を目的とした歯科治療」と、現代社会において要求される「審美的な歯科治療」にギャップが生まれているからだと私は考えています。

保険治療の場合、「医療を目的とした歯科治療」を患者さんが費用負担を少なく受けることが第一の目的です。

しかし、差し歯治療を保険内で受ける場合、どうしてもブラックマージンになるリスクが高くなります。

せっかく時間をかけて治療をしても、すぐに歯ぐきが黒ずんでしまうことも充分あり得るのです。特に前歯の場合、保険内で差し歯治療を行うと患者さんのコンプレックスにもつながってしまいます。

しかし、元来の「医療を目的とした歯科治療」では「審美性」は重要視されず、患者さまのご希望と保険治療にはギャップが生まれてしまうのが現状なのです。

 

ブラックマージンの原因

前歯のブラックマージン治療のカウンセリング風景 さて、続いてはブラックマージンの原因についてみていきましょう。ブラックマージンの原因は主に3つあります。
  • ブラックマージンの原因1:治療した歯の内側に金属の素材を使用している場合
  • ブラックマージンの原因2:治療した歯の土台がグレー系の金属(シルバーなど)の場合
  • ブラックマージンの原因3:治療の際に歯茎の上までしか削ってない場合
審美的に最も理想的な差し歯治療の方法は、中の土台に白いグラスファイバーを使用することです。金属やグレー系の素材を土台に使用すると、銀イオンが溶けだしたり金属の破片が歯ぐきに入り込むことでブラックマージンを引き起こしやすくなります。

また、被せ物をかぶせる前の段階の歯の削り方も重要です。歯茎のラインより0.5mm内側に削ることで、本物の歯が生えてるように見せてあげる必要があります。

しかし、この内側の切削をせずに差し歯を被せてしまうと、歯の生え方がおかしく見えるだけでなくブラックマージンの原因となります。

 

前歯のブラックマージンの治療法

前歯のブラックマージンに限らず、ブラックマージンの状態となっている歯を直す場合、どの症例においてもこれらをすればいいというわけではありません。

まずはその方のブラックマージンの原因を探り、患者さんそれぞれの歯の状態に合わせた治療をすることが大切です。

特に、最初の治療ですでに深くまで削られていたり、歯の根っこが薄くなるところまで削られている場合、さらに削ると根っこが割れてしまう恐れがあり危険です。

まずは歯の状態をレントゲンで撮影し、すでに入っている土台の太さ・深さの状態を確認します。また、歯の根っこがどれくらい残っているのか、金属の硬さはどのくらいかをしっかり検査することで、最適な治療を選択することが重要です。

検査の段階に時間をかけることで、患者さんの細かな状況に最も適した治療を選択しブラックマージンを治療してきます。

ただただ金属を外すことだけ考え、検査を充分にせずに治療に進むと、治療の選択肢がインプラントかブリッジに限られてしまいます。

その患者さまに合わせた治療を、より多くの選択肢の中から選ぶことができる・ブラックマージンを綺麗に治療することができるようにしてあげることが、腕の見せ所といえるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?お悩みになる方も多い前歯のブラックマージン。特にホワイトホワイトでは、ブラックマージン治療のために遠方から来院される方も多いです。

ブラックマージンを改善するためには、ブラックマージンとなっている原因をしっかり調べること・以前の治療の状況を把握し、その患者さんに最適な治療の選択肢を増やしてあげることが重要です。

特に治療の選択肢を増やすことで、歯を抜かない・歯の寿命を延ばすことにもつながります。きめ細かく検査し、ミリ単位の治療をしてあげることが美しい白い歯には大切なのです。前歯のブラックマージンにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。